@article{oai:reitaku.repo.nii.ac.jp:00000611, author = {高辻, 秀興 and 永井, 四郎}, journal = {麗澤大学経済社会総合研究センター Working Paper, RIPESS Working Paper}, month = {Mar}, note = {競争市場において企業が排出する汚染物に対し環境税が課せられた場合,企業が生産量の調整と排出係数の削減との双方を手段として同時投入するとき,市場均衡で社会的厚生を最大化することができるだろうか。本稿は,ピグー税の下でそれが実現可能であることを短期モデルを例に論証した。ポイントは,市場均衡を捉えるときの供給曲線の表現の仕方にある。すなわち,企業の生産量ごとに最適な排出係数は生産量と関数関係があり,結果的に供給曲線は生産量だけの関数として表現され得るという点にある。既存研究として永井モデル (2010a, 2013) やEbert モデル(1991)などがあるが,それらでは排出係数は生産量の変化に対して固定的であって可変なものとして扱われていない。本研究は排出係数が生産量に応じて可変であるという扱いをするものであり,いわば永井モデルやEbert モデルのカウンターパートをなすものである。テーマ自体は古典的なものだが,環境税を生産過程に投入する環境財(汚染排出量)の要素価格と捉えれば,それはまた排出量取引の付値価格でもあり環境政策を講ずる上で1 つの知見を提供することになろう。 本稿では次のことを論じた。①競争市場における生産量調整と排出係数削減の同時決定のときの供給曲線の導出(排出係数可変モデル),②社会的厚生最大化におけるピグー税の成立,③独占市場との比較,④価格調整ゲームによる市場均衡の存在と到達可能性,および⑤縮小写像の原理によるクールノー=ナッシュ均衡(不動点)への到達可能性。}, pages = {1--35}, title = {排出係数可変型供給関数による環境税モデルの考察}, volume = {66}, year = {2015}, yomi = {タカツジ, ヒデオキ} }